2021年のサッカーJリーグが開幕しました。優勝争いはもちろんのこと、昇格や降格争いも見逃せません。
この昇格や降格のルールが、2020年シーズンはコロナ禍での開催により変更を余儀なくされ、2021年も例年とは異なっています。以下で、その内容をお伝えします。
自動昇格と自動降格
2021年の昇格と降格はすべて、年間順位で決まります。
自動昇格するクラブ数:J2からJ1、J3からJ2:ともに年間順位上位2クラブ
自動降格するクラブ数:J1からJ2、J2からJ3:ともに年間順位下位4クラブ
このように、昇格するクラブ数と降格するクラブ数が違います。
ちなみに、2020年シーズンの昇格降格ルールが「自動昇格クラブ:2」の一方で「自動降格クラブ:0」でした。
その他の条件
例年と違う点は他にもあります。
降格や昇格は全てリーグ戦で決まるので「J1参入プレーオフ」を行われません。
また、J2からJ1、J3からJ2への昇格条件となる年間順位で上位2クラブに入っても、Jリーグクラブライセンスの交付を受けてないチームは昇格できません。
それは例年通りですが、今回は年間順位3位以下のクラブの繰り上げ昇格がありませんので、入れ替わりとなる降格するクラブ数もその分少なくなります。
2020年に昇格したクラブ
コロナ禍というイレギュラーなシーズンで昇格を果たしたJ1J2クラブを紹介します。
J1昇格クラブ
徳島ヴォルティス
2020年J2成績:25勝9分8敗、勝ち点84、得失点差34
2014年J1初昇格を果たすも、1シーズンで降格し、今回が2回目のJ1昇格です。
アビスパ福岡
2020年J2成績:25勝9分8敗、勝ち点84、得失点差22
2001年にJ2降格、それ以降2005年、2010年、2015年と5年おきにJ1昇格を果たしていますが、いずれも1シーズンで再降格となっており、J1残留が期待されています。
J2昇格クラブ
ブラウブリッツ秋田
2020年J3成績:21勝10分3敗、勝ち点73
2017年にもJ3優勝したものの、クラブライセンスが交付されず、昇格は見送られていました。
今回はそれ以来のJ3優勝、念願のJ2初昇格を達成しました。
SC相模原
2020年J3成績:16勝13分5敗、勝ち点61
過去には、高原直泰や川口能活といった元日本代表メンバーも在籍していたことがあります。
2014年にJ3参入、2020年J2初昇格を達成しました。